WRQ/Reflection プロトコルを使用すると、さまざまな修飾子、すなわちスイッチを使って、VAX 上でのファイルの保存方法を変更したり、転送完了時のファイルの処理方法を指定できます。
警告: ファイル名とスイッチの間に空白を入れないでください。空白を入れるとエラーになります。Reflection では 2 つの別々なファイルとみなされるためです。例えば、<ファイル名>/A は有効ですが、<ファイル名> /A とすると転送は失敗します。
スイッチ
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説明
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摘要
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/A
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テキスト転送: 最大レコード長を設定する
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[高速ファイル転送] でテキストファイルを転送する時、転送先のホストファイルのファイルヘッダに最大レコード長を設定します。
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/B
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ブロックモード
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ホストからのバイナリ転送の場合にだけ使います。VAXLINK2 に、ホストファイルをレコードモードではなく、ブロックモードで読み込ませます。非標準形式のファイルを転送する場合、行末文字も含めて実際にファイルに含まれているバイトすべてを、レコード長や改行コードに関係なく受信できます。言い換えれば、可変長レコードのファイルのバイナリ受信を行う場合、スイッチ /B を使用しないかぎり、行末文字は破棄されます。PATHWORK の COPY コマンドを使用して OpenVMS システムに書き込まれたファイルの場合は、必ずこのスイッチを使用してください。
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/C
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ファイルを実行待ち行列に入れる
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ホストへのファイル転送の場合にだけ使います。ファイル転送の完了時にファイルを実行待ち行列 (SYS$BATCH) に入れます。実行待ち行列に入ったファイルは、ホスト上で削除されます。ホスト上にファイルを残すには、スイッチ /K を使用します。
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/D
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DECDx 形式ファイル
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バイナリ転送の場合にだけ使います。VAX と PC の間で DECDx 形式のファイルを転送します。
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/F
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固定長レコード
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VAXLINK で固定長バイナリファイルの指定に使用されていました。VAXLINK2 ではこのファイル形式が既定値になっています (このスイッチは古いプロトコルとの互換性のためだけに残されています)。
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/I
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イメージ転送形式
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VAXLINK でイメージ転送形式の指定に使用されていました。イメージ転送形式は [転送] ダイアログボックスで指定してください (このスイッチは古いプロトコルとの互換性のためだけに残されています)。
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/K
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待ち行列に入れたファイルを削除しない
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スイッチ /C または /S とともに使用する場合にだけ有効です。どちらのスイッチもファイルをホストの待ち行列に入れます。いったん待ち行列に入ったファイルは、通常ホスト上で削除されます。ホスト上にファイルを残すには、/K (キープ) スイッチを使用します。
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/L
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行送りを付加する
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ホストからのバイナリ転送の場合にだけ使います。改行コードを含んだファイルを受信する時に、各レコードに行送り文字を追加します。行送り文字は改行コードがストリーム LF でない場合にも追加されます。
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/P
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改行コードを変換する
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ホストからのテキスト転送、またはバイナリ転送の場合にだけ使います。このスイッチは、OpenVMS ファイル内の FORTRAN または PRINT 改行コードを変換します。改行コードを変換しない場合、改行コードはファイルのレコードの一部になります。改行コードを破棄するには、スイッチ /T を使用してください。
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/S
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ファイルをプリンタに出力する
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ホストへのテキスト転送の場合にだけ使います。ファイルの転送が完了するとそのファイルを印刷待ち行列 (SYS$PRINT) に入れます。印刷待ち行列に入ったファイルは、ホスト上で削除されます。ホスト上にファイルを残すには、スイッチ /K を使用します。
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/T
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改行コードを破棄する
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ホストからのテキスト転送、またはバイナリ転送の場合にだけ使います。OpenVMS ファイル内の FORTRAN または PRINT 改行コードを破棄します。改行コードを変換するには、スイッチ /P を使用します。
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/V
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可変長のホストレコードサイズ
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ホストへのバイナリ転送の場合にだけ使います。可変長レコードのホストファイルを作成します (既定値は固定長)。
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/W
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ブロックモードのバイナリ転送
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ホストからのバイナリ転送の場合にだけ使います。DOS 用および OpenVMS 用の Lotus 1-2-3 や WordPerfect などのアプリケーションで作成したファイルの転送に必要なブロックモードのバイナリ転送を行います。
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