MPUT コマンドは、ファイル指定の条件に一致する 1 つ以上のファイルを PC から FTP サーバに転送します。ワイルドカードを使用して複数のファイルを転送できます。

注意: Reflection クライアントは、SFTP セッション内の MPUT をサポートしますが、SFTP サーバがワイルドカード指定を正しく解釈しない場合がありますから、ワイルドカード文字を使用する転送をテストする必要があります。

MPUT コマンドを使用する前に、必要ならば、ASCII、BINARY、TENEX、または SMART コマンドを使って [ツール] メニューで指定された既定のファイル転送方式を上書きします。

転送処理は、サイトに特有な各種の SET パラメータによって影響されます。詳細については、ここをクリックしてください。

単一の PC ファイルまたはワイルドカードを使って複数のファイルを指定して、サーバに転送します。ファイルはサーバの現在のディレクトリに置かれ、PC ファイルと同じ名前が付けられます。

テキストボックスで PC ワイルドカード文字 (? と * 文字) を使って、複数のファイルを送信することができます。例えば、現在のディレクトリにある .TXT のファイル拡張子が付いているすべてのファイルを送信するには、コマンド MPUT *.Txt を使用します。

ファイルまたはパスが空白を含む場合、引用符を使用します。例えば、次のように指定します。

MPUT "C:\My documents\*.*"

to <サーバファイル指定>

PC ファイルを受信するための 1 つまたは複数 (サーバワイルドカードを使用する場合) のサーバファイルを指定します。この名前のファイルが存在しない場合は、転送時に作成されます。<サーバファイル指定> に値を指定しないと、サーバファイルには PC ファイルと同じ名前が付けられます。

キーワード TO は省略してもかまいません。

転送先ファイルがすでに存在する場合にどうするかを指定します。このオプションを省略すると、設定されている TRANSFER-DISPOSITION の値が既定値になります。

使用例

次の例では、PC 上の現在のフォルダ内の Meeting Notes フォルダに .doc 拡張子を持つファイルを転送し、そのファイルを現在のサーバフォルダに保存します。転送先のサーバフォルダ内のファイルと同じ名前を持つソース PC ファイルは転送されません。

MPUT "Meeting Notes\*.Doc" skip

次の例では、サーバに転送されるファイル名の前に文字「A」を追加します。例えば、「Sample.htm」は「ASample.htm」になります。

MPUT *.htm A*.htm

最後の例では、サーバにコピーされる PC ファイルのファイル拡張子を削除します。

MPUT *.* *.